静岡鉄道で進む、車両の新旧交代【1000形⇒A3000形へ】

ローカル線トピックス
静岡鉄道A3000形制御電動車

先日、2016年12月23日に、一度行ってみたいと思っていた静岡鉄道を訪れてみました。

始まった新旧交代。従来型はこんな車両

静岡鉄道1000形クモハ1002

今になって訪問したのは、長らく静岡鉄道で主力車両として活躍してきた1000形車両に代わる新型車両「A3000形」が投入されて、徐々に従来車両が置き換えられていく計画が進行中だからです。

そんな新旧交代が始まった静岡鉄道ですが、この1000形車両を見て「どこかで見たことがあるような気がするなぁ」と思われた方、いらっしゃいませんか? 実はこの車両、東急の7200系電車に準ずる設計をした車両だそうで、いろいろな点で東急7200系DNAを感じさせる雰囲気がプンプンするんです。

もっとも、貫通型と非貫通型という決定的な違いがありますから、兄弟車というよりは「いとこ」くらいの感じでしょうか。

2両編成で12編成作られ、現在でも11編成が現役です。

A3000形の2編成目のカラーが発表された!

なんと、私が訪問した翌日(12/24)に、A3000形車両の2番目(2編成目)のカラーが発表されました。「Passion Red」というカラーだそうですね。


画像:静岡鉄道ホームページより拝借

上の画像の右下の隅に小さく描かれている通り、導入予定の7編成すべて色が異なっていてとってもカラフルです。とはいっても「いろんな色を使って奇麗でしょ」というだけのものではなくて、それぞれのカラーに静岡が誇れる7つのもののイメージを込めているというのです。

それで、第2編成の鮮やかなPassion Redは久能石垣いちごという特産品のイメージだそうです。

導入済みのA3000形・第1編成は

静岡鉄道A3000形制御車

さて、すでに始まっている新旧交代と書きましたように、すでに第1編成は活躍を始めています。

こちらのカラーは何のイメージだか、お分かりになりますか? 静岡が誇る1番のもの・・・というより、日本のイメージといっても過言ではありません。もう、お分かりですね!

そうです。富士山のイメージです。とても清々しくていいですね。この後に続くカラーリングをご紹介しますと、桜えびをイメージしたピンク、みかんのオレンジ色、ワサビのフレッシュグリーン、お茶のグリーン、そして駿河湾のブルーが採用される予定です。

こうして採用された意味を知るとより一層愛着をもって車両たちを見ることができるのではないでしょうか。

新型車両A3000形の特徴

静岡鉄道A3000形制御電動車

そもそも、どうして数字だけの3000形とではなく、A3000形という形式名にしたんだろう?と疑問がわきますよね。

この点についても静岡鉄道のホームページで解説されていますが、Aで始まる3つの単語を意識し、Activate(活性化する)、  Amuse(楽しませる)、  Axis(軸)をコンセプトにした命名だそうです。

この「軸」というのは、新静岡~新清水を結ぶこの鉄道が静岡型の都市交通の軸となることを言っているようです。実際、この静岡鉄道は一日当たり約3万人を輸送する重要な交通手段なんですよ。そして、日中でも6~7分間隔の運転をしているので利用者にとっては本当に便利ですし、ひいては「住みやすい都市」に貢献しているともいえるでしょう。

付け加えると、この車両は動力も照明などの設備も大幅に改善されているので1000形車両と比較して消費電力は半分にまでなったそうですよ。

便利でエコな鉄道、とってもいいじゃありませんか!

最後にもうちょっとだけ1000形車両を。

「午後の紅茶」ラッピング

ここの車両、いろいろなお楽しみがあります。

画像に移っているような「午後の紅茶」のラッピング車両があるかと思えば、ちびまる子ちゃんのラッピングのものも走っています。(やっぱり静岡・清水ですもんね~。もしかしてピンクはちびまる子ちゃんのイメージでもあったりして・・・)

大切な地元の足、これからも地域とともにずっと元気な鉄道の姿を見ていたいものですね。

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